はまぐりはひな祭りには欠かせない食材のひとつです。
はまぐりは対の貝殻以外とはぴったり合わないことから、良き伴侶にめぐり会えますように、との願いが込められているからです。
はまぐりは他の貝と比べて身が大きく、ふっくらとし、独特のうまみがあります。
シンプルな味付けの潮汁で、春に旬を迎える貝を味わってください。
★潮汁とは
鮮度のよい魚介類を使ったお吸い物のことです。かつおだしなどを使わず、素材のうまみを生かして仕上げます。代表的な潮汁は鯛、はまぐり、きすなどです。
材料(4人分)
はまぐり…8個 水…4カップ 酒…大さじ1
塩…小さじ1/3 しょうゆ…小さじ1/4
吸い口三つ葉…4本
作り方
1. はまぐりは塩水(分量外・水3カップに対して塩大さじ1)につけ、暗い場所で半日から一晩おき、砂を吐かせる。
  できるだけ貝が重ならないよう、バットなど平らな容器を使うと砂が抜けやすくなります。
2. はまぐりの殻同士をこすり合わせるようにして、水の中で貝を洗う。
  洗って刺激を与えても、口が閉じない貝は痛んでいるので除いてください。
3. 鍋に分量の水と酒、はまぐりを入れ、強火にかける。沸騰してきたら中火にし、アクが浮いたらすくい、はまぐりの口が開いたら火を止める。
  アクが浮いてからも強火のままだと、アクが汁に散ってしまい、すくえなくなってしまいます。アクが残ると汁が濁るので、丁寧にすくってください。アクすくいがあると便利ですが、お玉を使う場合は汁も一緒にすくわないように気をつけてください。他の貝の口が開いても、開かない貝があれば痛んでいるので除いてください。貝は加熱しすぎるとかたくなってしまうので、注意しましょう。
4. 塩、しょうゆを加えて味付けをする。
  貝は塩分がありますので、必ず味見をしながら調味料を加えてください。塩だけで調味すると塩分を強く感じることがあります。しょうゆを少し加えることで食塩だけでは強くなりがちな塩味がまろやかになり、風味がよくなります。
5. 三つ葉を長いまま洗い、茎の中央部分を30秒くらい汁につけて柔らかくする。半分に折り、ひと結びする。これを4つ作る。
  茎がかたいと結ぶ時に折れてしまいますので、適度な柔らかさにしてください。
6. 開いた貝の身が入っていない方へもうひとつ身を入れる。貝をお碗に入れ、汁を静かに注ぎ、吸い口の三つ葉を添えていただく。
  お碗にふたがついているものは、ふたをして食卓へ運んでください。ふたを開けるとはまぐりや吸い口の香りがふわっとただよい、一層おいしく感じられます。
★お吸い物の吸い口について
季節に合わせた香りのよいものを最後の仕上げに添えると、おもてなしのごちそうになります。三つ葉、ゆずの皮、木の芽、万能ねぎ、みょうが、大葉など、素材と相性のよいものをお好みでお使いください。木の芽は手の平にのせ、勢いよく反対の手でパン、とたたいてから使うと香りが強くなります。